初代ACROSSシリーズは、空気層をダンパーとした画期的な十字絶縁構造「C.I.S」ストラクチャーで2006年に登場。そのパーフォーマンスの素晴らしさは万人の認めるところであり、オヤイデ電気の中核ケーブルとしてシリーズ累計10万メートルを超える出荷数を誇りました。ところが初代ACROSSシリーズはPCOCC-A導体の終了によって2013年に生産完了となります。私たちは幾多の困難の末、PCOCC-Aに代わる"精密導体102SSC"を生み出し、この導体を用いた新ACROSSシリーズを製品化。そして今ACROSSシリーズで唯一残されていたスピーカーケーブル"ACROSS 2000"が"精密導体102SSC"によって"ACROSS 3000"にアップグレードを果たします。
"ACROSS 3000"は精密導体"102SSC"と三洲電線の特許技術"3E撚り"を導入。C.I.Sストラクチャー、コアキシャル・ツイン・コンダクターなどの基本構造は初代をそのまま継承しつつ、導体断面積をACROSS 2000に比べて1.5倍にアップサイジング(2.0sq⇒3.0sq)。これにより導体抵抗を大幅に減少(0.84Ω⇒0.63Ω/100m)。伝送能力のさらなる向上を実現しました。最新テクノロジーによってさらなる磨きを掛けられたオヤイデの自信作をぜひご堪能下さい。
※精密導体"102SSC"について詳しくはこちらをご覧下さい。
3E 撚り構造は同心撚り配列構成の一括集合撚り線導体で、3種類の異なる素線径を配置する事により、撚り線配列を緻密化。導体構成の細径化が可能となり、導体 特性値の向上を図ります。この3種類の異なる導体径の素線はジオメトリックに配置され、素線間の空隙を最小限に抑え、素線密度の向上を果たします。更に撚 り線外径のダウンサイジングと共に、安定かつ高精度な外径を保ち、撚り後の断面が真円という世界でも類を見ない導体構造です。これにより、絶縁体と導体を 均一に密着させ、絶縁材のランダムな厚みを排除して均一化。シールドとの距離を常に均一に保つなど、電気特性の安定化を図っています。
空気層をダンパーとし、静電容量を下げて高域特性を改善しつつ、その優れたスタビライザー効果によって振動を減衰する、オヤイデ電気独自の十字絶縁構造 (C.I.Sストラクチャー)を採用。 基本アーキテクチャーは、C.I.Sストラクチャーを最大限活かすべくコアキシャルレイアウトを採用。C.I.Sストラクチャーは、中心導体を面ではなく 点でサポートし、中心導体と外部との相互干渉を最小限に抑えます。また、内部にレイアウトされたエアダンパーは、今までとは全く違うアイディアで考案され ました。従来の振動に対するアプローチでは、内部発生した振動をコンパウンドにより減衰させるという構造でしたが、”ACROSS 3000”では、振動を吸収し減衰させるのではなく、振動を開放するといったアイディアからのアプローチです。さらに、このC.I.S構造はその優れたスタビ ライザー効果だけではなく、電気特性の向上にも大きく貢献しています。空気層を設けているため、静電容量の大幅な軽減に高い効果を生み出 します。C.I.Sストラクチャーを構成する絶縁材には、PVCに比して誘電率が1/4という極めて低い値を示す高分子ポリオレフィンを使用。これら独創 的な構造とマテリアルによって、”ACROSS 3000”は、他の追随を許さない俊敏なレスポンス、ストレスのない空間表現が際立つのです。
外装シースにはオヤイデ電気伝統のオーディオ専用ハロゲンフリーシースを採用し、上品でエレガントな仕上がりのベルーガカラー(キャビア・ブラック)を チョイス。どんなオーディオシステムにも違和感無くマッチングします。シース刻印に“ACROSS3000 ”“102 SSC”をマーキング。
品名 | ACROSS 3000 |
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ケーブル構造 | C.I.S.(Cross insulated stabilizer)ストラクチャー |
ケーブル導体 | 102 SSC |
素線構成 | 3.0Sq(37/-3E撚り) |
ケーブル絶縁体十字部 | 高分子ポリオレフィン |
ケーブル絶縁体外周部 | ポリエチレン |
ケーブル外装 | オーディオ専用ハロゲンフリーシース |
ケーブル外径 | 9.2×18.5mm |
導体抵抗 | 0.63Ω/100m(at 20℃) |
静電容量 | 34pF/m(1kHz) |
JAN CODE | 4582387101939 |
価格 | オープンプライス:実勢価格 3,740/m(税込) |
荷姿 | 30mボビン巻き |
発売日 | 2015年10月9日 |