オーディオ機器をスパイクで設置することの優位性、それは機器と床面の点接触部分で振動の伝播を効率よく抑制でき、音のレスポンスやS/N感、解像度が向上されることにあります。
スパイク使用においては通常、床面に傷を付けないようにスパイク受けが用いられますが、スパイク受けの持つ物性もまた音質に大きく影響することが知られています。 また、スパイク受けには2つの必須条件が求められます。それは、高い寸法精度と、一点荷重にも耐えられる高剛性な素材で形成されていることです。
スパイク受けの寸法精度が低いと、スパイクとの間に隙間が生じて機器がぐらつき、点接触が万全に機能できません。 また、剛性の低いスパイク受けにおいても、荷重により点接触部分がえぐれて機器がぐらつきます。
木質/樹脂素材はもとより、銅合金やアルミでも一点荷重に対しては意外と弱く、鋭利なスパイクでは点接触部分がえぐれて、点接触が不完全となり、音質に悪影響が出ます。 また木質/石質素材は欠けや割れが生じやすく、スパイク受けとしての信頼性に劣ります。
オヤイデ電気には、目的とするアイテムに最良のマテリアルを選び、最適の手法を用いて加工するノウハウがあります。スパイク受けに求められる音質、寸法精度、剛性を併せ持つ素材と加工法を確立すべく、私たちは種々の材質について検討と試聴を重ね、「INS-SP」は生み出されました。
「INS-SP」に用いられるSUS303は他の金属に比して優れた諸特性を示し、スパイク受けに最適な高剛性素材です。 そして「INS-SP」はコンピューター制御によるステンレスの高精度切削によって、スパイク受けに求められる高い寸法精度と高剛性を備えます。これにより、ガタツキや変形を生じることなく、スパイクとの完璧な点接触を可能とします。
INS-SPに用いられるSUS303ステンレスと、他の金属との強度特性比較
「INS-SP」に用いられるSUS303ステンレスは、表面に強固な不働態膜(CrとOからなる皮膜)が形成されるため、錆などの腐食に強く、美観を長期的に維持できます。さらに、SUS303ステンレスは非磁性体であり、お使いの機器に磁性による一切の悪影響を及ぼしません。 そして、「INS-SP」の表面は半光沢に輝くヘアライン仕上げ。お使いのシステムに違和感無く溶け込みながらも、さりげなくシックな高級感を演出します。
「INS-SP」は、スパイクを勘合させる凹みの深さを2mm、凹みの直径を8.8mmとし、必要充分な強度と勘合性と視認性を確保しています。これにより設置時に凹みを視認性しやすく、スパイクを嵌めやすくしています。また、機器に横方向からの衝撃が加わった際にも、スパイクが凹みから外れてしまうことなく、安定した嵌合性を有しています。さらに、凹みの角度は130度とし、90度以下の鋭角なスパイクはもとより、120度程度までの鈍角のスパイクにも幅広く対応しています。
「INS-SP」はコインサイズで扱いやすく、スパイク受けとしてだけでなく、小型インシュレーターとしても使用可能なリバーシブル仕様です。小型だからといって、音質面での妥協は一切ありません。「INS-SP」を使用することで、密度感を高めつつ、ハードな素材ならではのタイトでストレートな音調が得られます。
「INS-SP」は、「INS-US」とペアで使う事で最大限の効果を発揮できるよう、共通の設計思想とサイズで設計されています。ペアで用いることにより、理想的な点接触インシュレーションが実現します。
「INS-US」と「INS-SP」とを勘合させたときの高さ:13.9mm
「INS-SP」は、マルチベースインシュレーター「INS-BS」にはめ込み可能な、直径20mmサイズのスパイク受けとして設計していますので、「INS-BS」との組み合わせでさらなる音質チューンが行えます。例えば、組み合わせの際、「INS-SP」を床面側にするか機器側するかで音調が変化。3点支持・4点支持によるチューニングも含め、様々なセッティングを楽しめます。
「INS-SP」は、4個1セットで2千円を切る驚異のプライスを実現。従来のスパイク受け・インシュレーターではありえない、抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
品名 | INS-SP |
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材質 | ステンレス(SUS303) |
寸法 | φ20、H 6.0、スパイク凹み深さ 2.0、スパイク凹み角度130度 |
質量 | 14.7g/個 |
耐荷重 | 1個当たり200kg |
梱包数 | 4個1組 |
JAN CODE | 4562112760860 |
価格 | オープンプライス:実勢価格 1,760円(税込) |
発売年月日 | 2010年3月5日 |