ACROSS_900_XX_V2_002_1600.png

ACROSS900 XX V2

2重同軸、C.I.S構造採用のXLRケーブル

botan_kounyuu_oy03.png

概要

そのシンプルで洗練されたエクステリアとは対照的に、”ACROSS900XX V2”には随所に革新的なアイデアと、従来に例をみない斬新なコンセプトが盛り込まれています。全く新たなコンセプトをもとに作られた製品は、時としてエポックメイキングと揶揄されます。しかしそれらも時を経て、確かな実績を作り上げることで銘品として語り継がれてゆくのです。”初代ACROSS900XX ”から6年の時を経て新生”ACROSS900XX V2”が新たな歴史を紡ぎ上げます。

特徴

オヤイデ電気の誇る精密導体"102 SSC"を採用。

  • 不純物の混入を極力避ける為にJIS C1011に準拠した銅の中でもリサイクル銅を一切含まないバージン銅のみを使用。
  • ピーリング加工を施すことで表面に付着した不純物を100%除去。
  • 導体表層を流れる電気信号の流れを円滑にするため、天然ダイヤモンドダイスで細線化し、素線の表面平滑性を向上。
  • 標準誤差許容値±8μmをはるかに凌ぐ±1μmという加工精度で細線化された素線。
  • 撚り線行程で、世界初の高密度異径導体3E撚り構造を採用(特許習得済み)。素線の密度と真円度を高め、電気特性を安定化。
  • 2度にわたるアニーリング加工で、素線の機械的な応力歪を排除。
  • 製造管理数値、メンテナンス、出荷日数などを徹底して製品管理。導電率は最高クラスの102.3%IACSを達成。
  • ※精密導体"102SSC"について詳しくはこちらをご覧下さい。

    3種類の異なる太さの素線を撚り合わせる特許技術“3E撚り”

    3e_doutai.jpg

    3E撚り構造は同心撚り配列構成の一括集合撚り線導体で、3種類の異なる素線径を配置する事により、撚り線配列を緻密化。導体構成の細径化が可能となり、導体特性値の向上を図ります。この3種類の異なる導体径の素線はジオメトリックに配置され、素線間の空隙を最小限に抑え、素線密度の向上を果たします。更に撚り線外径のダウンサイジングと共に、安定かつ高精度な外径を保ち、撚り後の断面が真円という世界でも類を見ない導体構造です。これにより、絶縁体と導体を均一に密着させ、絶縁材のランダムな厚みを排除して均一化。シールドとの距離を常に均一に保つなど、電気特性の安定化を図っています。さらに中心導体の緻密化によって、撚り線外径そのままに断面積をアップサイジングすることにも成功(0.94Sq⇒1.0Sq)。これにより導体抵抗が減少(19.5Ω/km⇒18.2Ω/km)。初代に比して伝送能力のさらなる向上を実現しました。

    空気層をダンパーとしたC.I.Sストラクチャー

    空気層をダンパーとし、静電容量を下げて高域特性を改善しつつ、その優れたスタビライザー効果によって振動を減衰する、オヤイデ電気独自の十字絶縁構造(C.I.Sストラクチャー)を採用。 基本アーキテクチャーは、C.I.Sストラクチャーを最大限活かすべくコアキシャルレイアウトを採用。C.I.Sストラクチャーは、中心導体を面ではなく点でサポートし、中心導体と外部との相互干渉を最小限に抑えます。

    また、内部にレイアウトされたエアダンパーは、今までとは全く違うアイディアで考案されました。従来の振動に対するアプローチでは、内部発生した振動をコンパウンドにより減衰させるという構造でしたが、”ACROSS 900 V2”では、振動を吸収し減衰させるのではなく、振動を開放するといったアイディアからのアプローチです。

    さらに、このC.I.S構造はその優れたスタビライザー効果だけではなく、電気特性の向上にも大きく貢献しています。シールドとの間に空気層を設けているため、静電容量の大幅な軽減に高い効果を生み出します。C.I.Sストラクチャーを構成する絶縁材には、PVCに比して誘電率が1/4という極めて低い値を示す高分子ポリオレフィンを使用。

    これら独創的な構造とマテリアルによって、”ACROSS 900 V2”は、他の追随を許さない俊敏なレスポンス、ストレスのない空間表現が際立つのです。

    ACROSS900_tenkaizu.JPG

    オヤイデ電気伝統のオーディオ専用ハロゲンフリーシース

    外装シースにはオヤイデ電気伝統のオーディオ専用ハロゲンフリーシースを採用し、上品でエレガントな仕上がりのベルーガカラー(キャビア・ブラック)をチョイス。どんなオーディオシステムにも違和感無くマッチングします。シース刻印に”ACROSS900 V2 ”“102SSC”をマーキングし、V2モデルを明示。

    音質に定評のあるSwitchcraft社製XLRプラグ

    C.I.S構造と精密導体102SSCによって、俊敏でダイナミックなパフォーマンスの基盤は完成しました。このオリジナリティ溢れるケーブルのポテンシャルを最大限まで発揮させる為に必要なもの、それは優れた端末XLRコネクターです。 現在市場で入手可能なXLRコネクターをすべてカットアンドトライし”ACROSS 900 V2”のポテンシャルを最大限発揮させるために、最良のスイッチクラフト社製のシルバーブレードタイプを採用しました。

    音響専用はんだ”SS-47”を使用

    SS47_ALL_001_400.jpg

    プラグとケーブルは音響専用の無鉛銀はんだ“SS-47”にてはんだ付け。通常のはんだはコスト面から錫の純度が99.9%(3N)程度です。”SS-47”はさらに純度を上げ不純物を極限まで排し、実に99.993%(4N)以上という高純度錫を採用。また導電率の向上、はんだの食われ防止を目的とし、銀、銅を配合しました。

    しかも通常の合金はんだの場合、銀の配合比は3~3.5%ですが”SS-47”はなんと4.7%という物量を惜しげもなく投入。さらに、金属の中でも銀の次に導電率の高い銅を1.7%配合。この配合比により導電率は飛躍的に向上し、共晶点217度に設定することに成功。 勿論これらの配合比は、数値的なデータと作業性だけで判断したわけではありません。

    オーディオ用はんだと銘を打つには、音質が最優先されてしかるべきと考えます。 さまざまな配合比のプロトモデルを幾度とないヒヤリングテストにより生み出されたのが”SS-47”なのです。

    ACROSS900 XX V2の使用において

    当ケーブルで採用されているオーディオ専用ハロゲンフリーシース材は、音質を優先した樹脂材料を選定しております。 当樹脂は通常のシース材(PVCなど)に比べ、シース表面を擦ると白化しやすい素材となります。 そのままご使用いただいても音質に影響はございませんが、もし気になる場合は柔らかい布でやさしく拭き取ってください。

    製品仕様

    品名 ACROSS900 XX V2
    ケーブル ACROSS900 V2
    ケーブル構造 C.I.S.(Cross insulated stabilizer)ストラクチャー+コアキシャル・ツイン・コンダクター(2重同軸)
    ケーブル導体 102 SSC
    ケーブル導体面積 1.0Sq(37/-3E撚り)
    ケーブル絶縁体 高分子ポリオレフィン(C.I.Sストラクチャー)
    介在 ポリエチレン
    ケーブルシールド 102SSC 内シールド(100/0.18) / 外シールド(130/0.18)
    ケーブル外装シース オーディオ専用ハロゲンフリーシース
    ケーブル外径 9.7mm
    XLRプラグ SWITCHCRAFT社製 銀メッキコンタクト品
    JAN CODE ACROSS900 XX V2 /0.7mペア 4582387101908
    ACROSS900 XX V2 /1.0mペア 4582387101915
    ACROSS900 XX V2 /1.3mペア 4582387101922
    価格 ACROSS900 XX V2 /0.7mペア オープンプライス:実勢価格19,800(税込)
    ACROSS900 XX V2 /1.0mペア オープンプライス:実勢価格21,890(税込)
    ACROSS900 XX V2 /1.3mペア オープンプライス:実勢価格24,200(税込)
    ケーブル延長 0.5m増すごとに3,740円(税込)
    発売日 2015年6月26日

    ページトップへ戻る