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MWAシート&テープ

手軽に貼れる電磁波吸収シート・テープ

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概要

AV機器を取り巻く環境は、常にノイズとの戦いとも言えます。例えば、CDプレーヤーやテレビ、BDレコーダー、パソコンなどのデジタル家電、さらにスイッチング電源(インバーター電源)を備えた家電製品は、モーター回転やスイッチング動作に起因した、広帯域にわたる高周波ノイズ(電磁波ノイズ)を発生しています。また、AV機器は電源回路に起因する整流ノイズを発生しています。

これらノイズ成分は、電源経路や信号経路などを伝わり、AVシステム全体に広がります。そして、ノイズ成分はデジタル伝送におけるジッター(信号の乱れ)を増幅させ、さらには可聴領域にビートダウンしてS/N感の減少や解像度を低下させ、映像機器では滲みの増大や色彩の鮮明さが失われるなど、音声信号や映像信号に悪影響を与えます。

従来、オヤイデ電気ではマンガン系電磁波吸収材「MSI-30シリーズ」を製品化してきましたが、さらなる高性能化を目指して新型電磁波吸収材の開発に着手しました。従来の製品を超え、ノイズを効果的に除去すること。そして私たちが重視したのは、“清水に魚棲まず”に陥らぬこと。ノイズ吸収効果を謳うオーディオアクセサリーは、入念な設計を行わないと音楽や映像から本来あるべきニュアンスや臨場感まで濾過し、生気を失わせてしまう恐れがあるのです。

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私たちは、様々なマテリアルの中から、音質や映像に副作用を及ぼさず、かつ強力なノイズ吸収能力を有するマテリアル「センダスト合金(SENDUST)」に着目。センダスト合金は磁性損失特性が高く、電磁波吸収材として従来広く用いられてきたパーマロイ系合金より高い磁性損失特性を有しています。しかし、センダスト合金は高価かつ加工が困難なマテリアルで、特に微細粉末化が困難とされてきました。

mwa_graf.jpgオヤイデ電気では、高度な技術を有する加工メーカーとの連携により、センダスト合金を電磁波吸収性能の高い扁平形状の粉末に加工することに成功。さらに、この扁平形状粉末を特殊製法によりポリエチレン系特殊ゴム層に平行に配向させることで、最大限の電磁波吸収性能を獲得。さらに、充分な引っぱり強度と伸張性、フレキシブルな作業性のよさを兼ね備えたシート/テープに仕上げました。

従来品よりさらにパワーアップしたノイズキャンセリング電磁波吸収材「MWAシリーズ」は、センダスト合金の有する高い磁性損失特性により、GHz帯域のノイズ成分をさらに強力に吸収。ジュール熱に変換して消滅させ、不要な電磁界共振を抑制する、電磁波吸収材のニュースタンダードです。お使いの機器やケーブルに貼り付けることで、AV機器をノイズからシャットアウトし、ノイズ感や歪み感を排除。“クリアーで活き活きとした音楽と映像”を実現します。

特徴

センダスト合金系扁平金属粉

音質や映像に副作用を及ぼさず、かつ強力なノイズ吸収能力を有するマテリアル「センダスト合金」を使用。センダスト合金(SENDUST)は古くて新しいマテリアルで、1930年代に仙台で開発された、磁性損失特性が高い、Al,Fe,SiO2からなる純国産の合金です。高価かつ加工が困難なセンダスト合金を電磁波吸収性能の高い扁平形状の粉末に加工することに成功。さらに、粉末表面に酸化被膜を形成させ、絶縁性を確保。

ポリエチレン系特殊ゴム

センダスト合金を均一かつ密接に充填するベース材として、ポリエチレン系特殊ゴムを使用し、最善の混合比率で混合。さらに、この扁平形状粉末を特殊製法によりポリエチレン系特殊ゴム層に、均一かつ平行に配向させることで、最大限の電磁波吸収性能を獲得。

AV機器、電源経路、パソコン、家電製品など幅広い応用

AV機器のトランス周り、シャーシ、入出力端子の周辺など、ノイズの発生しやすい部分に貼り付けると効果的です。また、電源ケーブルや音声/映像信号ケーブルのプラグ部分(ノイズを放射しやすく、かつノイズに暴露されやすい)への巻きつけ、壁コンセントの側面やコンセントプレートへの貼り付けもお勧めです。パソコンのシャーシや電源周り、モデムやハードディスクなどのノイズを放出しやすい周辺機器、さらに電子楽器や録音機器などでもお使いいただけます。また、一般の家電製品のノイズ対策など多用途に使用できます。

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オーディオコンポーネント、ケーブル、プラグ、アナログアイテムなど、ここぞと思うところにお試しになってみてください。使う箇所はあなた次第です。

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例えば電源プラグやコンセントなどの電源周りのノイズ吸収に。プラグやコンセントなどの差込口付近は、ノイズが発生しやすいのでMWAの効果も顕著です。プラグ全周にわたって貼り付けてもよく、部分的でも効果があります。電源プラグなど比較的円弧の大きなカバーに貼り付けるには、MWA-030が最適です。MWA-030は柔軟性があるので、多少の凹凸にも馴染みます。なお、MWAは金属粉末を含んだシートであり、断面は導通性を有するので、電気が流れる電極部分にはMWAが触れないようご注意の上、貼り付けてください。誤って貼り付けるとショートや発火の恐れがあります。


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アナログアイテムにもMWAはお使いいただけます。レコード周りはカートリッジからのフォノシグナルが極めて微弱なため、ノイズにひときわ敏感です。例えば、リードワイヤーにほど近いヘッドシェル裏面は効果てきめんです。曇りが晴れたクリアーなサウンドが得られます。そのほかにも貴方のアイデア次第で、様々な箇所に貼り付けて、MWAの効果のほどをお試しになってみてください。アナログアイテムに用いるMWAの厚みは適材適所でお選びください。制振効果も狙うならMWA-100Sを、急激な屈曲面に貼り付けるなら一番薄いMWA-010Tを、平面や緩やかな曲面にはMWA-030が適しています。


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RCAケーブルなどのケーブル類にMWAを貼り付けるのは、最もオーソドックスかつ効果のわかりやすい使用方法です。プラグのカバーに貼り付けてもよいですし、ケーブルの途中に巻き付けても構いません。その場合、ケーブルの全部分を覆う必要はなく、プラグから10~20センチほどのところに1~数ターン巻き付けてみてください。ケーブルやRCAプラグなどへの貼り付けに最も適しているのは、MWAの中で最も薄くて柔軟性に優れたMWA-010Tです。



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オーディオ機器の天板や底板にもMWAをお試しください。ヒートシンクを塞がないよう、最適な大きさを割り出した上、その大きさにカットしてMWAをご使用ください。天板の上に乗せる場合は、剥離紙を剥がさずにそのまま載せるだけでも構いません。機器の天板の上に載せながら、一番利きの良いところを探し当てるのも面白いでしょう。モーターなどの回転部、トランスやスイッチング回路などの電源部、ICやCPUが位置するところ、すなわち電磁波ノイズが出やすいところの近傍のシャーシに貼り付けるのが最も効果的です。ただし、年月の経過とともに一度貼り付けたMWAは粘着剤の固化が進んで剥がれにくなります。剥がしたくても綺麗に除去できない可能性がありますので、貼り付ける場合は自己責任において行ってください。機器の内部への貼り付けは、貼り付け位置によっては熱や経年劣化でMWAが脱落し、機器の故障を誘発しかねないので、自己責任において慎重に行ってください。


RoHS指令をクリアし環境負荷を低減

環境負荷物質(鉛、水銀、6価クロム、カドミウムなど)の含有を測定限界以下とし、RoHS指令をクリアしています。

簡単な使用で優れたノイズ吸収効果を発揮

使い方はいたって簡単。オーディオ機器の電源部や入出力端子など、ノイズの発生しやすい箇所の周辺、ケーブルやプラグに貼りつけることで、 高いノイズ・キャンセル効果を発揮。S/N感が良好になり、解像度が向上します。また、映像では輪郭の滲みが減少し、色彩の鮮明さが増すなどの効果が得られます。音質においてはSN、解像度、レスポンスの向上、映像においては階調表現、発色の向上などに寄与します。

シート・テープ、厚みとサイズの多彩なバリエーション

さまざまなニーズや使用箇所を想定して、0.3mmシートA4、A5、A6サイズ)の他に、厚さ0.1mmのテープ、厚さ1.0mmのシートなど、多彩なサイズ・厚みのバリエーションをご用意しました。シートの場合、カットせずにそのままAV天板に載せる、或いは機器の下に敷くだけでも効果があります。テープの場合、ケーブルやプラグへの巻きつけに便利です。

ハサミでカットして貼り付ける、フレキシブルな作業性

ハサミ等で簡単にカットでき、フレキシブル性に優れ、ケーブル等、曲面にも貼付け可能。加工性、作業性に優れています。ポリエチレン系特殊ゴムは、充分な引っぱり強度と伸張性、フレキシブルな作業性のよさを兼ね備ていますので、貼り付けが非常に良好です。また、粘着面は適度な密着性を実現し、長期にわたる貼り付け性能を維持します。また、シート・テープの表面はシックな銀色で、使用時に目立つことはありません。軽くテンションを掛けながら貼り付けるのが、きれいに仕上げるコツです。

UL94V-0難燃性を獲得した安全設計

UL94V-0難燃性(UL File No.188467)を有し、安全面にも配慮しています。

使用上の注意

  1. 金属粉表面を酸化被膜でコーティングしているので、絶縁性を有していますが、シート・テープの切断面は導電性を有しています。念のため導通部分に直接貼り付けることは避けて下さい。
  2. 貼り付け後、常温で2~3日ほどで貼り付け強度が最大になります。
  3. 耐熱性は-20~90℃と幅広い使用温度に対応しますが、この温度より超えて過熱・冷却が予想される箇所への貼り付け(CPU、GPU、真空管など)は避けて下さい。
  4. アンプやパソコンの放熱孔を塞ぐなど、放熱の妨げになるような使い方は避けて下さい。
  5. 直射日光にさらされた状態での保管は避けて下さい。
  6. 粘着剤が劣化する可能性がありますので、なるべく高温多湿状態での保管、使用は避けて下さい。
  7. 長時間、製品への過度な荷重を加えた状態での保管・使用は避けて下さい(製品の厚さが変化して、電磁波吸収特性が変化する可能性があります)。
  8. 被着体(相手面)のゴミや油分などをよく拭き取ってから貼り付け作業を行って下さい。
  9. 低温状態で保管していた場合は、常温・常湿で数時間放置してからご使用ください。(低温保管していた製品は、粘着剤が硬化し、初期粘着が弱くなる可能性があります。常温・常湿で放置すると粘着剤が柔らかくなり、粘着性が回復します。)
  10. 貼り付けと剥がしを繰り返すと粘着力が弱まります。
  11. 粘着剤が残りにくい設計ですが、念のため、貼り付け跡が残ると困るような箇所には貼り付けないで下さい。
  12. 貼り付け後、手で剥がすことができますが、念のため、剥がすことができないと困るような箇所への貼り付けは避けて下さい。

製品仕様

品名 サイズ
MWA-010 T テープ巻 (0.1mm×20mm×5m)
MWA-030 L A4(0.3mm×210mm×297mm)
MWA-030 M A5(0.3mm×148mm×210mm)
MWA-030 S A6(0.3mm×105mm×148mm)
MWA-100 S (1.0mm×105mm×165mm)
電磁波吸収材 センダスト合金系扁平金属粉(Al・Fe・SiO2)、金属粉表面に酸化被膜を形成。
基材 ポリエチレン系特殊ゴム
粘着面 片面に粘着面あり(剥離紙を剥がして使用)
使用温度範囲 -20~90℃
体積抵抗率 5×106 Ω・cm
引っ張り強度 6.0MPa
難燃性 UL94V-0(UL File No.188467)
引っ張り強度 6.0MPa
JAN CODE MWA-010T (0.1mm×20mm×5m)テープ巻 4562112760556
MWA-030L A4(0.3mm×210mm×297mm)  4562112760563
MWA-030M A5(0.3mm×148mm×210mm) 4562112760570
MWA-030S A6(0.3mm×105mm×148mm) 4562112760587
MWA-100 S (1.0mm×105mm×165mm) 4562112760594
価格 MWA-010T (0.1mm×20mm×5m)テープ巻 オープンプライス:実勢価格4,840円(税込)
MWA-030L A4(0.3mm×210mm×297mm) オープンプライス:実勢価格7,260円(税込)
MWA-030M A5(0.3mm×148mm×210mm) オープンプライス:実勢価格3,850円(税込)
MWA-030S A6(0.3mm×105mm×148mm) オープンプライス:実勢価格2,310円(税込)
MWA-100 S (1.0mm×105mm×165mm) オープンプライス:実勢価格3,520円(税込)
発売年月日 2009年4月30日

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