2014年5月、FiiOハイレゾプレイヤーのファーストモデル「FiiO X3」に続き発売された「FiiO X5 JAPANESE EDITION」は、その上位版にふさわしい音質の向上と、同価格帯で類を見ないコストパフォーマンスの高さを誇り、数多くのユーザーから絶大な評価と信頼を得ることに成功しました。
惜しまれつつも2015年上期には生産完了となりましたが、その間に発売され好評を得ている廉価版のX1やX3 2nd generationの開発とともに得た経験を元に、より機能とGUIをブラッシュアップさせ、第二世代モデル「FiiO X5 2nd generation」として鮮やかに生まれ変わりました。
初代X5が備えていたボタンレイアウトと2基のmicroSDカードスロットのユーティリティ性を継承しつつ、下位機種のX1およびX3 2nd generationを反映し、初代X5の特徴でもあった重厚なルックスは第2世代ではよりシンプルに。初代に比べ重さが15%、大きさが12%減少し、手のひらの上でより操作しやすいエルゴノミックなデザインへと変貌しました。
また第2世代開発にあたり、ベストなICパーツのベストな組み合わせを選定。X5 2nd gen.のDACにはTI製最高品質IC「PCM1792」を採用し、新規に「OPA1652」「OPA1612」との組み合わせにより、優れたダイナミックパフォーマンスと極限までの低ノイズ、低歪みを実現しました。そして幅広いサウンドステージにおいて必要な電流駆動力、音楽的ダイナミクス、また低域のパワーを得るために、バッファーに2つのBUF634Uを採用。初代X5に比べ67%UPの最大250mAまでの出力電流を供給します。
そして、新規に構築したJZ4760B+SA2000+PCM1792Aのデジタル・オーディオ・アーキテクチャは、5.6MHzまでのDSDネイティブ再生とSACD ISOのダイレクト再生に対応しています。またTI製最高峰アナログボリュームコントローラーチップのPGA2311Aを採用。ハイレゾ音源ファイルやDSD音源ファイルに込められたサウンドのエッセンスを忠実に再現します。
さらにX3 2nd gen.に続き搭載したデュアル・クリスタルオシレーターにはUSA製SiTime MEMSを採用。トラディショナルなクオーツオシレーターに比べ、音声転送におけるジッターロスを減少し、オーディオ再生における正確性を向上させます。
X5 2nd gen.は内蔵メモリは搭載しておりませんが、市販のmicroSDカード(最大128GB)対応のカードスロットを2基搭載しています。 音楽ファイルは、カードを本体に挿入しUSBケーブルでパソコンに接続すると、外部メモリとして認識されますので、音楽ファイルをフォルダにドラッグ&ドロップすれば移動完了です。また、USB DACモードでパソコンに接続すれば、外部サウンドデバイスとして認識され、iTunesなどパソコンに入っている音楽ソフトや、youtubeなどのネットストリーミングコンテンツも本機の上質なDAコンバーターを使用して再生することが可能となります。
確かな品質で高い人気を誇った初代X5 JAPANESE EDITION。第2世代のX5 2nd generationはその魅力をシンプルに継承し、ポータブル・ハイレゾプレイヤーの定番品のひとつとして際立った存在感を醸し出すことでしょう。
- 5.6MHzまでのネイティブDSD再生対応
- FLAC/APE/ALAC/WAV/WMA/AAC/AIFF/MP3など多彩なフォーマットに対応
- microSDカード(SDHC/SDXC)対応のカードスロット搭載 [最大128GB]
- 新規搭載のデュアル・クリスタルオシレーターにより、音声転送におけるジッターロスを減少し音楽再生における正確性を向上
- ドラッグ&ドロップによるファイル移動と自動ライブラリ更新機能搭載
- パソコンの外部再生デバイスとして使用可能になるUSB DAC機能搭載
- マルチな環境に適応可能なラインアウト出力とデジタル同軸出力搭載(兼用ジャック。内部メニュー切替式)
- DSDファイルは、デジタルコアキシャル転送を使用した場合、以下のPCMにダウンコンバート
- [DSD2.8MHz - 24B/88.2KHz]
- [DSD5.6MHzはコアキシャル経由では再生不可
- 再生ファイルの音質を周波数帯域ごとに細かく調整可能な10バンド・グラフィックEQを搭載。ユーザーカスタムも合わせて10個のプリセットが使用可能
- メモリー再生、フォルダスルー再生、ギャップレス再生、キーロック、自動シャットダウン、スリープタイマーなど利便性を向上する様々な機能を搭載
- 連続約10時間以上再生可能(再生ファイルにより変化)
- microSDカードは別売品となり、本体には付属しません。必要な条件等をご確認の上、ご購入してください。
- 最大容量256GB (128GBxスロット2基)
- Class6以上のスピード推奨
- microSDHC, microSDXC対応
- ファームウェアのアップデート時に使用するmicroSDカードはFAT32フォーマットである必要があります。また、出来るだけ他にファイルの入っていないカードをお使いください。
- microSDカードの不具合に関しましては、いかなる場合でも弊社の保証対象外となります。詳細は上記「microSDカード ご使用の注意点について」をご参照ください。
対応フォーマット (ハイレゾ) |
FLAC/WAV/ALAC/APE/WMA/AIFF/DSD |
対応フォーマット (16bit以下のみ) |
MP3/MP2/AAC/WMA/OGG/etc... |
出力 | >436mW(16Ω) / >245mW(32Ω) / >27mW(300Ω) |
S/N比 | ≥117dB (A-weighted) |
歪み率 | >0.001% |
ビットレート | 16bit/24bit/32bit/64bit |
サンプルレート | PCM [44.1/ 48 / 88.1/ 96 / 176.2 / 192KHz] |
適応インピーダンス | 16Ω~150Ω |
アウトプット | ヘッドフォン/アナログライン/デジタル同軸(ラインと兼用) |
オペアンプチップ | OPA1652+OPA1612 |
DACチップ | PCM1792 |
メモリ用カードスロット | microSD x 2基搭載 (最大256GB) |
USB充電 | microUSB 5V/500mA [5V/2A推奨] |
バッテリー | 内蔵リチウムイオンバッテリー [3300mAh] |
連続駆動時間 | 約10時間以上(再生ファイルにより変化) |
充電所要時間 | 約4時間(AC) / 8時間(USBポート) |
外寸 | 63.5 × 109 × 15.3mm |
重量 | 135g |
付属品 | 本体 ユーザーマニュアル ボタン操作ガイド USBケーブル(USB-A - microUSB) SPDIF変換用ケーブル プロテクトフィルム x 2枚 専用ケース ステッカー x 3枚 |
発売日 | 2015年7月17日 |
標準価格 | オープンプライス (実勢予想価格 税抜55,500円前後) |
JAN | 4582387102134 |