コンシューマーをメインとしたGalaxyシリーズに対し、プロユースまで意識したモデルに仕上げられているのがUniverseシリーズだ。そのスタンダードモデル「Universe」は、スーパーアニール処理された4本の銀コート高純度銅線を採用、ステレオミニプラグも耐久性を考慮した（Galaxyシリーズに対して）大柄なタイプが採用されている。
　プロユースを意識いているためだろう、ケーブルはブラックのスリーブで保護され、より挙げられたものをさらにクリアスリーブでまとめられている。全体的なブラックが基調となるので、質実剛健なイメージにも見えるが、クリアのアウターシースとマッドブラック＋ゴールドカラーの端子によるおかげか、上質感漂う雰囲気は変わらない。
　そのサウンドは、これまた外観のイメージ通り、真面目な印象。音楽をそのままストレートに再生する、といったイメージの音色傾向で、Galaxyシリーズのようなあでやかさはないものの、ニュアンス表現の巧みな、陰影に優れた再生をしてくれる。低域のフォーカス感についてはGalaxyシリーズよりもこちらの方が上手で、最低域の伸びもほんの少しこちらの方が有利。おかけで、ベースなどのリズムパートは、ずいぶんと深みのある音色に感じられる。ヴォーカルも、落ち着いた雰囲気の歌声になるので、特に男性ヴォーカルのアコースティックライブなどと相性が良い。
(IE80/ IE8でのレビューです。）