オヤイデらしさとは何でしょう。それは“創り込むこと”と私たちは定義しています。ディテールのひとつひとつに細心の配慮を払うことによって、私達はそれらの構造的な特徴や、手触りの感触、芸術性を表現し、磨き上げます。それら一つ一つの作業が完璧に仕上げられ、ひとつに統合された時、それは唯一無二の芸術作品にまで高められます。塊から削り出したボディの剛性感。
本体に刻まれたギョーシェ。手作業によって磨き上げられた輝き。そして、時計針を彷彿させるブルースチール製ビス。ブレゲからインスパイアされたデザインは、一目で“SRBN”から放たれるであろう気品に溢れたサウンドを代弁します。
優先すべきはサウンドか、それともデザイン性か。 いいえ、両方妥協する必要はありません。“SRBN”はサウンドとデザインの融合を果たした、エクストリーム・バナナプラグです。
デザインコンセプトを明確にし、 次にディテールと素材を徹底的に吟味して、スタイリングとサウンドは完璧となります。 妥協できる部分はひとつとしてありません。まずベースとなる本体は、直径8mmのリン青銅丸棒から削り出されます。先端挿入部は、十字スリットを入れ接触面積を最大限に確保。またその先端径は、WBT製スピーカーターミナルをスタンダードにサイズを選定。
30ミクロン単位で十数回にも及ぶカットアンドトライを重ね、容易に挿入でき、抜けにくいスイートスポットを選定。もちろん、WBT以外のスピーカーターミナルでも検証を重ね、どのようなターミナルにも適応します。ケーブルの接続方法にもオヤイデらしさが生かされています。ケーブル挿入径(4mm)に対し、直径5mmのネジを採用。これによりより線を使用した場合、ケーブル導体を完璧な形で接続します。
ネジの素材にはステンレスを採用し、焼き入れし青みを定着させ”SRBN”の美しさをより際立たせます。製品の仕上げ、すなわちメッキ処理についても怠りません。本体は手作業により丁寧にバフ研磨され、鏡面下地加工を施されます。完璧なまでに磨き上げれた本体は、厚肉銀、ロジウムの2度にわたるプレーティングを施され、サウンドはもとより“SRBN”を高品位でエレガントな雰囲気を醸し出させます。
スムーズ・アンド・タイト。“SRBN”が目指したのは素材の持つ特性のみで、このテーマを完結する事でした。機械的に固定するのではなく、あくまでも最少部品点数で確実なホールド感を実現するためにリン青銅を採用。リン青銅はその優れたバネ性と電気特性から、電気製品の要とも言える接点に数多く採用されています。
“SRBN”をプランニングするにあたり、最も注意を払った部分が先端部のコンタクトにあります。最大限の接触面積を確保するため、先端部はクロススリットをいれ4分割し、挿入時にスリットは密着されるように設計されています。また先端径にもオヤイデらしさが反映されています。“SRBN”はWBT社製のスピーカーターミナルに完全に合致するように設計されています。標準値3.8mmから30μ単位で十数種類に及ぶサンプルを作成し、最も"スムーズ・アンド・タイト"と言えるサイズと形状を選定。またWBT社製以外のスピーカーターミナルも検証を重ね、どのようなターミナルにも適応します。
“SRBN”はケーブルとの接合にも、オヤイデらしい配慮がなされています。適応ケーブル径は最大4mm(5.5sq)に設定されています。ケーブルを挿入する部分はテーパー加工を施し、より線の本体への挿入を容易にしました。さらに、ケーブルを止めるためのスクリューにもこだわりを見せます。接続方式はデュアルスクリュークランプ方式を採用。
直径4mmのケーブル貫通部に対し、直径5mmの高剛性ステンレススクリューを使用。これにより本体とスクリュー部の隙間を排除し、ケーブルと本体は2つのスクリューにより確実な接触と固定を実現しました。
“SRBN"はユーザビリティとイージー・インストールとの両立を果たした、エクストリーム・バナナプラグなのです。
デザインは機能の延長線上にあり、そのたいぐい稀なる美しさは必然的に生まれたのです。“SRBN”のデザインはスイス製高級ウオッチ“ブレゲ”からインスパイアされています。本体に刻まれた滑り止めは、時計の文字盤に使用されるギョーシェを彷彿とさせます。またケーブルを止めるスクリューは、やはり時計針と同じ技法を用い、ステンレスに焼き入れをしたブルースチールです。もちろん、この技法は装飾的なアプローチからではなく、スクリューを焼き入れすることにより機械的強度を向上させ、さらに酸化防止にも寄与します。
その卓越した切削精度により作り上げられた“SRBN”。8mmのリン青銅丸棒を高度にプログラムされたCNCマシニングによって、高い精度で切削加工が施されています。削りだされた本体は、機械的にバレル研磨されその後、人間の手により1つ1つバフ研磨を施します。これら2度に渡る研磨工程をオーディオ用として応用された例は他に類を見ません。さらに鏡面仕上げされた本体はダイレクトに厚肉銀メッキをしたのち、ロジウムメッキによって仕上げられます。
鏡面仕上、そしてダイレクトメッキ。シンプルだからこそ作りこまなければならない。ここにも、オヤイデ電気の哲学と、クラフトマンシップが凝縮されているのです。「Made in Japan」という誇り。“SRBN”は、高度に磨き上げられたジャパーニーズ・クラフトマンシップの証なのです。
品名 | SRBN |
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材質 | リン青銅 |
メッキ | ダイレクト銀メッキ(1.5μ)+ロジウムメッキ(0.3μ) |
ケーブル接続方法 | デュアルスクリュークランプ方式 |
外径 | 8.0mm |
電極径 | 最大約4.6mm 最小約4.25mm |
適応ケーブル径 | 4.0mm(5.5sq) |
梱包数 | 4個1組 |
その他 | L型六角レンチ付属 |
JAN CODE | 4562112768095 |
価格 | オープンプライス:実勢価格11,880円(税込) |
発売年月日 | 2008年06月25日 |