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MTB-4Ⅱ

すべての音楽をより深く、より繊細に表現する、新時代の4口電源タップ

概要

すべての音楽をより深く、より繊細に表現する、新時代の電源タップ

オヤイデ電気のフラッグシップ『MTB-4Ⅱ/MTB-6Ⅱ』誕生

発売から15年以上の長きにわたり”MTB”シリーズは、 オヤイデ電気のオーディオ用電源マルチタップのフラッグシップモデルとして多くの皆様にご愛顧頂いてまいりました。この間に音楽再生をめぐる環境は目まぐるしく変化を続け、ハイレゾ再生、高音質な音楽配信の普及や、D/Aコンバーター等のテクノロジーの進化により、電源アクセサリーにも求められる要素が変化しています。

そういったオーディオ環境の進化にも適応し、より多くのオーディオファイルの皆様に”MTB”シリーズをさらに長期にわたって愛用していただける事に主眼を置き、細部にわたってブラッシュアップを施した電源タップ“MTB-4 II”と“MTB-6 II”が新たに誕生しました。

特徴

音の変化の量よりも、進化の質にこだわった新たなチューニング

“MTB-4 II”と”MTB-6 II”は、従来の”MTB”モデルの持っていた2ミリ厚の非磁性真鍮製筐体、スキンパス加工した2ミリ径の純銀製内部配線、鏡面処理後にダイレクトメッキされたMTB用特別仕様の電源コンセント”SWO-DX-ULTIMO”を並列接続、ノイズフィルター回路無しといった基本要素を継承しつつも、新たに異素材複合構成による共振点の分散化による制振性の向上と、アース周り部分の徹底した強化を図りました。

オヤイデ電気の電源アクセサリーの特徴と言われている音の力強さとスピード感があるドライな出音はそのままに、より正確で高解像度な再生が求められる時代に合わせ、新たなバランスに仕上げています。

電源ケーブルが付属しない電源タップ筐体のみという”MTB”シリーズの商品の特性上、壁コンセントから接続する電源ケーブルによって音の性質は変化します。 しかしながら、数あるオヤイデ電源タップの中でも“MTB II”シリーズの注意深くコントロールされたニュートラルな性質は、お客様が愛用するオーディオシステムやアクセサリーの音質傾向に対して干渉する事なく、音楽ジャンルを問わず音源の持つ本来の魅力を忠実に引き出し、音楽のディテールをより深く精細に再現します。

“MTB II”シリーズは、新たな喜びをオーディオファイルに与えられるように、音の変化の量よりも、進化の質にこだわってチューニングを施しました。

音楽の魅力を忠実に引き出し、より鮮明に再現するための細部にわたる設計へのこだわり

これまでのオリジナルの”MTB”シリーズでは、剛性の高い真鍮製筐体や電源コンセント等で振動抑制に重点を置いてきましたが、新たにハネナイトワッシャーや削り出しPOM(ポリアセタール)樹脂ワッシャー等のパーツを採用し、異素材複合構成にすることによって、筐体の振動や各パーツの共振点を効率的に分散・吸収する事で制振性をさらに向上させました。

振動や共振によって引き起こされる微小な歪みを抑制する事で、中高音域に現れる飽和感や耳に付く音癖を抑え、よりフラットでバランスの良いサウンドを実現し、各帯域での出音のタイミングや音の焦点がより正確に感じられるようになりました。金属筐体特有の広い帯域レンジ感に加えて、音癖の無い帯域バランスの良さは、再生時のスピーカー間の音像の濁りを減少させ、明確な音像や定位を与えることによって、長時間のリスニングにおいても聴き疲れしない仕様となっています。

また重要なAC電源の入口のインレット部分には、新たに脱酸リン青銅素材にプラチナ+パラジウムメッキ仕様の”Power Inlet PP”を採用。端子素材とメッキ仕様の変更による音のキャラクターの違いのほか、新モデルではインレット裏側の端子部分がより大きく、はんだ付け面積が広くなったことで、太い2ミリ径の銀単線をインレットの端子に確実にはんだ付けして、接点部分の接触抵抗を減少させています。

オーディオアクセサリーの音作りにおけるアース周りの重要性は、これまではあまり考慮されない傾向がありました。しかし、オヤイデ電気は、自社が取り扱うグラウンドボックス製品からの知見などによってアース用部品の重要性を再認識し、使用する内部配線や端子から取り回しに至るまで様々な条件下での試聴テストを経るなど再検討を繰り返し、現在の構成部材を選定しました。

アース用配線材には、 精密導体102SSCにXLPE(架橋ポリエチレン)絶縁の”3398-14”を新たに採用。 加えて内部接続端子には無酸素銅素材に銀+ロジウムメッキ仕様の丸端子を使い、徹底したアース周りへのこだわりを具現化しました。

その結果、接地されている機器では“MTB”シリーズの旧モデルに比べても、再生時における“音”の静寂感が増し、広大なダイナミックレンジと微細な音楽情報を持つハイレゾ再生においても、残響も含めた音の余韻の消え際の微妙なニュアンスや音楽の隙間の静けささえも、なお一層感じさせるなど、音楽家や録音エンジニアの意図した繊細な音作りをより忠実に表現します。

またさらに、再生時に音源の低音域の重心の位置が下がり、音源にとって重要な情報が集まる中音域の見通しが改善され、以前よりも分離や音の奥行きが更に明確になり、音場感の再現向上にも貢献しています。

真鍮製筐体には新たにマットブラック塗装を採用し、ブラックフェイスのコンセントと共に、“MTB II”シリーズの新しいオールブラックの外見は、従来のメタリックな”MTB”シリーズとは異なる精悍で落ち着いた印象を与えます。

MTB IIシリーズの特長

  • 新たにマットブラック塗装されたノイズに強い2ミリ厚の非磁性真鍮製筐体
  • オリジナルコンセント “SWO-DX-ULTIMO” を並列配線にして使用
  • 筐体インレットは, 脱酸リン青銅素材端子をプラチナ+パラジウムメッキした ”Power Inlet PP” を新たに採用
  • AC電源用内部配線には、スキンパス加工された”4N純銀2mm単線”を使用
  • アース用内部配線には、新たに精密導体102SSC をXLPE絶縁した “3398-14” を使用
  • ハネナイト等の新しいパーツを追加し、異素材複合構成にて筐体やパーツの共振点を分散して制振性を向上
  • 重要な内部の接点周りに電磁波吸収テープ”MWA-010T”を使用して接点周りの磁気歪みを軽減
  • 3点、4点支持選択可能特製真鍮スパイク付属
  • <PS>E 認証品
  • Made in JAPAN

2ミリ厚非磁性真鍮筐体

筐体は非常に高い剛性を持ち、しかも振動減衰特性に優れノイズに強い、非磁性の2ミリ厚の真鍮板を採用しました。本体表面には新たにマットブラック塗装を施し、ブラックフェイスの”SWO-DX ULTIMO”コンセントと共に、“MTB II”シリーズの新しいオールブラックの外見は従来の”MTB”シリーズとは全く違う精悍で落ち着いた印象を与えます。

真鍮製引き出しポスト

コンセントから発生する振動とシャーシの共振を最小限に押さえるため、筐体下部より真鍮製ポストにて各電源コンセントを支持しています。これにより天板等の振動の影響を極力受けず、極めて広いレンジ感を持ちながらブレのないハイスピードな高品質の音調を得ることが出来ました。

”MTB-4 II” “MTB-6 II”では、コンセント支持部分に、以前のフッ素樹脂ワッシャーから、POM(ポリアセタール)樹脂製ワッシャーと難燃性ハネナイトワッシャーによる異素材複合構成へ変更しています。これにより筐体、コンセントや接続する電源ケーブルからの振動や共振を効率的に分散し吸収する事で制振効果をより一層実現しています。

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4N純銀2mm単線(スキンパス加工済み)

電源用内部配線に4N純銀2mm単線をフッ素樹脂製チューブに入れて使用しています。

通常金属を柔らかくする加工としてアニール(焼鈍)がありますが、さらに品質を高くするため本製品に使用している銀線は、スキンパス加工を施しました。スキンパスとは、冷間圧延加工した金属は繊維状集合組織をもつ結果、硬くて加工性が悪いので、焼鈍して加工ひずみを除くのですが、そのままでは腰が弱くて次段の加工で引っぱりひずみなどを生じやすいので、これを矯正し同時に表面処理をよくする為に行う圧延加工法です。

このように高度な生産管理の下、線引きの引き出し速度、加熱温度、加熱時間、モース硬度等を指定したオヤイデ電気独自のスキンパス加工された銀線は、本来冷たい音の印象がある一般的な銀線に比べ、より温かみのある独特の空気感と華やかで美しい旋律を奏でます。また、配線はインレットより各コンセントに直接電源を供給するセパレーション方式(並列配線)を採用し、直列配線による各コンセント口による音のばらつきをなくしました。

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※配線図はMTB-6Ⅱになります。

オリジナルコンセント ”SWO-DX ULTIMO”

電源タップを構成するパーツの中で、最重要部分といっても過言でないコンセント。オーディオアクセサリーといえども、 AC電源に関わる製品を製造するメーカーの責任として最も大事な安全性を第一に考慮しています。 電源プラグを挟み込む刃受け部分(コンセント差込部分)の保持力が将来的に減少し、端子接点が緩くなって発熱や火災の可能性は絶対に排除しなければなりません。

本製品の刃受け部分の端子素材は、導電性、硬度、耐食性、曲げ加工性等のバランスを考慮し、非磁性の脱酸リン青銅を採用。刃受け端子としてリン青銅は、バネ性が優れ、ヘタリが小さいのが特徴です。そのため、刃受け部分の保持力を長期にわたって維持出来るため、他の柔らかい純銅素材の刃受け端子を持つコンセントと比べても、長年安心して使用する事ができます。

弊社オリジナルのSWOシリーズコンセントは、2002年の発売以来長きにわたって多くの皆様に愛用され、その実績から抜群の信頼性を築き上げています。

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板材から打ち抜かれた刃受け端子はバレル研磨された後に、更にバフ(鏡面)仕上げをして端子の接点表面の粗さを取り除くために職人の手によって一つ一つ磨き上げています。これはオヤイデ電気独自の仕上げで、平滑な端子表面によって接点の集中抵抗を減少する役割があり、標準的に使われる磁性のあるニッケル下地処理されただけの端子を持つコンセントとは明確に音の違いを生み出します。

鏡面仕上げ後、直接端子に厚肉純銀+ロジウムの2層メッキを施しています。これは銀メッキによる導電性の向上とロジウムメッキによる下地金属の腐食の防止や皮膜抵抗の上昇を抑える目的があるのですが、加えてメッキ素材の硬度、接触抵抗、異種金属間の電気化学的電位などを考慮して選択しています。

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本体素材には優れた機械特性と電気絶縁性を併せ持つ、ガラスフィラー30%入り高比重エンプラ素材PBTを採用。高比重、高剛性のボディは高い制振能力を保持します。

オリジナルIECインレット ”Power Inlet PP”

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電源の入り口部分である重要な筐体インレットには、新たに脱酸リン青銅素材端子を鏡面仕上げにしてプラチナ+パラジウム2層メッキ仕様の”Power Inlet PP”を採用しました。

新モデルでは、インレット裏側の端子部分がより大きく、はんだ付け面積が広くなったことで、太い2ミリ径の銀単線をインレットの端子に確実にはんだ付けし、接点部分の接触抵抗を減少させています。”Power Inlet PP”のプラチナ+パラジウムメッキがもたらすハイスピードかつ濃厚な響きは、”MTB II”シリーズに新しさを与えています。

接点周りにMWA電磁波吸収テープを使用

電源ケーブルとタップ本体を接続する重要なIECインレットや電源コンセントの接点周りに、弊社電磁波吸収テープ ”MWA-010T”を使用しました。これにより、 接点部分に生じる磁気ノイズを吸収し、接点による磁気歪みを軽減します。

筐体内部アース配線に、精密導体“102 SSC”を採用

オーディオ機器におけるアースの重要性。 いち早く「Entreq」グラウンドボックス製品を展開したオヤイデ電気は、 アース線の素材や導体サイズがもたらす効果を知っています。新しい”MTB II”シリーズにおいてはアース線が音質を左右する要素とみなし、大事なオーディオパーツの一部として選定しました。

様々な条件下で試聴を繰り返し、”MTB II”シリーズでは精密導体“102 SSC”を使用した配線材であるオヤイデ「3398シリーズ」から、自社部材専用に生産している2sq導体サイズの「3398-14」の採用に至りました。加えてアース接続端子には無酸素銅素材に銀+ロジウムメッキを施した丸端子を使い、徹底したアース周りへのこだわりを具現化しています。

3点、4点支持選択可能特製真鍮スパイク

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振動を床に伝える部分の足は、通常はゴム足などを用いますが、本製品は特別に真鍮材を削り出しし、精度の高い真鍮製スパイクを標準装備しています。 加えて、制振性に定評のあるハネナイトワッシャーをスパイクの間にはめ込み、床からの振動と筐体の振動を抑制して筐体から生じる“鳴き”による滲みを低減しています。

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また、出荷時は4点支持となっておりますがセンターにネジ穴を設けてある為、お好みで3点支持への変更も可能です。

INS-BSねじ止め固定可能

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別売り弊社INS-BSをねじ止め固定できます。スパイクを外してからM4ステンレスネジでINS-BSを取り付けることが出来ます。

音響専用はんだ”SS-47”を使用

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内部配線のインレットへのはんだ付けには、オヤイデ電気オリジナルの音響専用はんだ”SS-47”を使用。通常のはんだはコスト面から錫の純度が99.9%(3N)程度ですが、”SS-47”はさらに純度を上げ不純物を極限まで排し、実に99.993%(4N)以上という高純度錫を採用。また導電率の向上、はんだの食われ防止を目的とし、銀、銅を配合しました。通常のオーディオ用合金はんだの場合、銀の配合比は3~3.5%ですが”SS-47”はなんと4.7%という物量を惜しげもなく投入。加えて金属の中でも銀の次に導電率の高い銅を1.7%配合。この配合比により導電率は飛躍的に向上しました。

勿論これらの配合比は、数値的なデータと作業性だけで判断したわけではありません。 オーディオ用はんだと銘を打つには、音質が最優先されてしかるべきと考えます。 さまざまな配合比のプロトモデルを幾度とないヒヤリングテストにより生み出されたのが”SS-47”なのです。

製品仕様

品名 MTB-4Ⅱ
筐体 2ミリ厚真鍮筐体 (マットブラック塗装)
コンセント MTB II専用 SWO-DX-ULTIMO(厚肉銀メッキ+ロジウムメッキ)
内部配線 4N純銀 2mm単線 (AC電源部分) / Oyaide 3398-14 (アース部分)
インレット Power Inlet PP(プラチナメッキ+パラジウムメッキ)
スパイク 特製真鍮スパイク
はんだ Oyaide SS-47
筐体寸法/重量 W75mm x D275mm x H60mm /1580g
定格 125V / 15A 屋内用<PS>E 認証品
JANコード 4582387104855
価格 オープンプライス / 市場予想価格:66,000円(税込)
発売日 2021年6月25日

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