“初代ACROSS900”は、二重同軸と「C.I.Sストラクチャー」を特長としたインターコネクトケーブルで、その優れた性能とコストパフォーマンスの良さから人気を博しました。しかしながらPCOCC-A導体供給終了に伴い、2013年に生産完了となりました。あれから2年の月日を経た2015年、精密導体“102SSC”と特許技術”3E撚り”によって “初代ACROSS900”は “ACROSS900 V2”へとアップグレードを果たします。定評ある二重同軸と「C.I.Sストラクチャー」を踏襲しつつ、最新テクノ ロジーによってさらなる磨きを掛けられたオヤイデの自信作をぜひご堪能下さい。
※精密導体"102SSC"について詳しくはこちらをご覧下さい。
3E撚り構造は同心撚り配列構成の一括集合撚り線導体で、3種類の異なる素線径を配置する事により、撚り線配列を緻密化。導体構成の細径化が可能となり、導体特性値の向上を図ります。この3種類の異なる導体径の素線はジオメトリックに配置され、素線間の空隙を最小限に抑え、素線密度の向上を果たします。更に撚り線外径のダウンサイジングと共に、安定かつ高精度な外径を保ち、撚り後の断面が真円という世界でも類を見ない導体構造です。これにより、絶縁体と導体を均一に密着させ、絶縁材のランダムな厚みを排除して均一化。シールドとの距離を常に均一に保つなど、電気特性の安定化を図っています。さらに中心導体の緻密化によって、撚り線外径そのままに断面積をアップサイジングすることにも成功(0.94Sq⇒1.0Sq)。これにより導体抵抗が減少(19.5Ω/km⇒18.2Ω/km)。初代に比して伝送能力のさらなる向上を実現しました。
空気層をダンパーとし、静電容量を下げて高域特性を改善しつつ、その優れたスタビライザー効果によって振動を減衰する、オヤイデ電気独自の十字絶縁構造(C.I.Sストラクチャー)を採用。 基本アーキテクチャーは、C.I.Sストラクチャーを最大限活かすべくコアキシャルレイアウトを採用。C.I.Sストラクチャーは、中心導体を面ではなく点でサポートし、中心導体と外部との相互干渉を最小限に抑えます。
また、内部にレイアウトされたエアダンパーは、今までとは全く違うアイディアで考案されました。従来の振動に対するアプローチでは、内部発生した振動をコンパウンドにより減衰させるという構造でしたが、”ACROSS 900 V2”では、振動を吸収し減衰させるのではなく、振動を開放するといったアイディアからのアプローチです。
さらに、このC.I.S構造はその優れたスタビライザー効果だけではなく、電気特性の向上にも大きく貢献しています。シールドとの間に空気層を設けているため、静電容量の大幅な軽減に高い効果を生み出します。C.I.Sストラクチャーを構成する絶縁材には、PVCに比して誘電率が1/4という極めて低い値を示す高分子ポリオレフィンを使用。
これら独創的な構造とマテリアルによって、”ACROSS 900 V2”は、他の追随を許さない俊敏なレスポンス、ストレスのない空間表現が際立つのです。
外装シースにはオヤイデ電気伝統のオーディオ専用ハロゲンフリーシースを採用し、上品でエレガントな仕上がりのベルーガカラー(キャビア・ブラック)をチョイス。どんなオーディオシステムにも違和感無くマッチングします。シース刻印に“ACROSS900 V2 ”“102SSC”をマーキングし、V2モデルを明示。
当ケーブルで採用されているオーディオ専用ハロゲンフリーシース材は、音質を優先した樹脂材料を選定しております。 当樹脂は通常のシース材(PVCなど)に比べ、シース表面を擦ると白化しやすい素材となります。 そのままご使用いただいても音質に影響はございませんが、もし気になる場合は柔らかい布でやさしく拭き取ってください。
品名 | ACROSS900 V2 |
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ケーブル構造 | C.I.S.(Cross insulated stabilizer)ストラクチャー+コアキシャル・ツイン・コンダクター(2重同軸) |
ケーブル導体 | 102 SSC |
ケーブル導体面積 | 1.0Sq(37/-3E撚り) |
ケーブル絶縁体 | 高分子ポリオレフィン(C.I.Sストラクチャー) |
介在 | ポリエチレン |
ケーブルシールド | 102SSC 内シールド(100/0.18) / 外シールド(130/0.18) |
ケーブル外装シース | オーディオ専用ハロゲンフリーシース |
ケーブル外径 | 9.7mm |
JAN CODE | 4582387101892 |
価格 | オープンプライス:実勢価格3,740円(税込)/m |
荷姿 | 50mボビン巻き |
発売日 | 2015年6月26日 |