初級・基礎編 その3 :L/i50 OFCとP,C-037を使ったオリジナルケーブルの製作例  | 電線・ケーブル・オーディオ・専門店 小柳出電気商会(オヤイデ、oyaide)

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『アース』・チューブでの電源ケーブル製作例


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今度は『グランド・アース』を使用して、3ピンプラグをフル結線して『アース』を取ったケーブルを作ってみませんか?
音が変化するのはもちろんのこと、特に『アース』・グランドを取ることでまたさらに音質が変わり、ケーブルの見ためも変えて見ませんか!


※ 尚、製作にあたり個人の責任で行ってください。

写真の中のケーブルなどの紹介

  1. L/i50 OFC『オヤイデ・オリジナル』
  2. パワープラグ P-037
  3. IECプラグC-037
  4. SFチューブあみ入り『タイトンPFR038』 約4φ
  5. 収縮チューブB2 18mm、もしくはスミチューブF18 mnmのどちらでもOK

用意するもの

  1. よく切れるはさみ
  2. ドライバー +,-
  3. ニッパー
  4. ペンチ
  5. カッターナイフ
  6. ヒートガンもしくはドライヤー
  7. テスター


ケーブル、プラグの特徴

l-14.jpgL/i50 OFCはスターカットより構造(4芯対撚り)になり、基本的には2本を対にして使います。 このケーブルは『白』2本で『黒』2本で出来ていてその中央にアース線(グランド)線が入っている構成で出来ています。ですのでこのケーブルは2芯でアース線1本なのではやく言えば3芯という事になります。L/i50OFC』は『白』2本で1芯で同じく『黒』2本で1芯なので間違い無い様にして下さい。


l-15.jpg※L/i50 OFCの外装には表記がありませんが内部絶縁体に文字が表記されています。方向性は(OYAIDE)と書いてあり、その目印が書いてある方向の『O』で始まるところがプラグ側になります。反対方向がコンセントもしくはIECコネクター側になります。



l-18.jpgこちらはプラグ『P-037 / C-037 』の特性です。

まずはパワープラグ(P-037)の正面を見ると『W』と書いてあリますがそちらは『ニュートラル』側になるので結線をするさい『白』を繋ぎますもう片方の『何』も書いてない方は『ライン』側になり、『黒』を繋ぎます。中央の『E』と書いてある所は『グランド』側になりケーブルの中央にアース線が入っていたのでその線を結線するかもしくはシリコン線RSCB1.25を結線します。



l-21.jpg※IECコネクター(C-037)も同様に結線します。ですがこちらのプラグは『L』と書いてある方はライン側なので『黒』を結線して下さい。




外装チューブの取り付け

l-49.jpgケーブルのどちら側でもいいですがまずはSFチューブを被せていき、出来るだけSFチューブがほつれない様に入れて下さい。このとき、先端を軽くライターなどであぶっておけば、ほつれにくくなります。



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ケーブルにSFチューブを被せましたらスミチューブで端末処理をします。まずは、SFチューブの先がバラバラになつた所をセロハンテープで仮止めして、バラバラの部分を少しハサミなどでカットします。

l-24.jpgこんどはケーブルの外装被覆を外します。先端部分を約45mm残し、はさみなどで青のテトロンスリーブを切断します。



p-57.jpgケーブル末端処理用の収縮チューブを約50mmの長さで切断します。



p-59.jpgケーブルの先端を約38mm



l-30.jpgしヒートガンなどで収縮させます。このとき、あまり近づげすぎるとSFチューブが溶けてしまいますのでご注意ください。
ケーブル内部の裸線に長さ25mmに切断した1.5mmの収縮チューブを通し、先ほどと同様に収縮させます。その後、絶縁体の上に被せた白のテトロンスリーブを根元の部分で切断します。




IECコネクター・プラグの結線編

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p-62.jpg端末処理が終了しましたら、コネクターカバーをケーブル両端に通しておきます。内部導体皮膜を約13mmの長さで切断し下準備の終了です。
内部導体を軽くよじり、留めビスをはさんで両極に2本ずつ挿入しネジを締めます。その後、アース線を挿入し同様にネジを締めていきます。
同様に、電源プラグへケーブルを結線します。このときケーブルの色はケーブル差込口を手前としてアースピンを下にして、右に黒、左に白、中央にアースと結線してください。


※すべての結線が終了しましたら、線を軽く引っ張りケーブルが抜けてこないかをご確認ください。



プラグ、IECコネクターカバーの取り付け

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l-55.jpg先ほど結線したボディ部をカバーに挿入します。ボディとカバーにはガイド溝が付いていますのでそこを合わせて挿入ください。ボディとカバーのネジを締めます。この時、あまりきつく締めこむとカバーのネジ溝が傷みますのでお気をつけください。
ケーブルを少し中に押し込むようにし、ケーブル止めのネジを締めこみます。この時、片方だけ締め込むのではなく、両方均一に締めこんでください
すべてのネジ止めが終わりましたら、コネクターを持ちケーブルを軽く引っ張ってしっかりクランプされていることを確認してください。



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完成すべての作業が終了しましたら、安全のため、お使いになられる前は必ずテスターで導通試験を行った後、ご使用ください。

もし、どうしてもご自分で作業が出来そうにないという方はご相談ください。