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第1回 FTVS - 408 音声編

まずは音から

事の始まりは、先日ふと思いついたことでした。「映像信号に銀線を使ったらどうかなぁ」とはっきり言って思いつきもいいところ。しかし銀は導体抵抗が金属の中で最も低く(銀 61e6  銅 58e6 σ[S/m])信号伝送には最適ではないかと考えたからです。これは、信号の周波数が高くなればなるほど、その表面に電流が集中し、この現象を表皮効果(skin effect)と呼び、 その電流の流れる深さを表皮深さ(skin depth)ということは、広く一般に知られています。 実際、高周波用同軸では鉄や銅の導体に銀メッキを施した製品が存在します。普通に考えると結論はメッキで十分なのですが、そこはあくまでも思いつき「導体全部銀にしたらどうなるんだろう」と純粋にやってしまうところがオヤイデ電気。…それでいいのか?!

とりあえず試作品が上がってきてテストしたので、簡単にレポートします。初に繋いで出てきた音にハッとさせられるものがありました。 というか、少しは期待していた部分もあったけどここまでとは・・・。何に驚かされたかと言うと、その質感。 やっぱり銀はいいねぇ!でも、音声専用に設計してるわけじゃないし、音が良くたってねぇ…複雑な心境でした。

試聴環境はこちら
試聴条件は、パワー―プリ間のアナログ音声信号で使用し、先端はWBTのRCAプラグを使用

■ Taking A Chance On Love
■ Jane Monheit  
■ Honeysuckle Rose
力強いウッドベースのとジェーンの歌とのコントラスト対比ををどう表現するかに注目しました。
イントロのウッドベースは、エッジを緩め上品な感じで推移します。熱くほとばしるような演奏表現ではないですが、 ゆったりとリッチな気分を味あわせます。続いて、ジェーンの歌ですが…密度が濃く潤いのある歌声です。 特筆すべきは高域の太さではないでしょうか。通常周波数帯域が高くなるに連れて高音が痩せていくのですが、特にこのケーブルからは感じられませんでした。繊細で力強い高域はなかなか出ませんから、これは銀の特徴と言ってもいいかも知れません。
■ Aranjuez
■ 村治佳織
■ アランフェス協奏曲  
このアルバムは数あるアランフェス協奏曲の中でも録音に優れ、ギターとオケのバランスが整っている試聴にはもってこいの1枚です。
こちらも一聴して滑らかな質感で、全体的に柔和な音調で表現されます。
但し、物足りない部分が何点かありました。 Dレンジがあまり大きくないので、幾分こじんまりとした音ではないでしょうか。 また、フォーカスはしっかりとしているのですが、柔和な音調のため陰影感がもうひとつほしいところです。 早い指使いのときに多少もたつくことがあり、もう少し反応速度が早い方が良いと感じました。

総合的にみてアナログ音声として使用した場合、ガッツのある前に出る音ではないですが、女性ボーカルをよく聴く方や、リラックスして音楽に浸りたい方には音声用としても十分お勧めできます。

また、近日中に映像のレポートも致しますので今しばらくお待ちください。

特性数値
項目 特性値 (5C-2V) 特性値 (FTVS-408) 特性値 (5C-FB)
特性インピーダンス : Ω 75 76 75
静電容量 : nF/Km(1kHz) 69 53.2 55.7
波長短縮率 : %(10mHz) 64.8 78.8 79
減衰量 : dB/Km 26 24.2 22.2
導体抵抗 : Ω/Km 34.7 33 20.1
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